いまさら聞けない相続税の仕組み

いまさら聞けない相続税の仕組み

相続対策の専門家が相続問題をさまざまな面から、分かりやすく解説する相続知恵袋です。なかなか人には聞けない相続問題。あなたにとって目からウロコが落ちる回答がきっとあります。毎月発信しておりますので、ぜひご覧ください。

もし、粉飾決算が、ばれてしまったら!!!

粉飾決算を行って融資を受けている会社が、銀行に粉飾決算が、ばれてしまった。。。
ただ事では、ありませんが、いったい銀行の対応は、どうなるのでしょうか。
それは、粉飾決算の悪質度により、変わってきます。

 

■悪質な粉飾決算とは

 

特に悪質な粉飾決算の
例1「年商を大きく膨らませていた。」

 

銀行は、企業の借入金総額が過大かどうか、月商と比較して見ます。例えば年商6,000万円の企業は、12ヶ月で割って月商500万円となります。貸借対照表で計上されている借入金総額が1,500万円であれば、この企業は、1,500万円÷500万円=3と、月商の3か月分の借入金であることになります。これを借入金月商倍率と言います。

 

一般に、
・借入金月商倍率が3ヶ月までの企業は借入金規模は適正。
・3ヶ月~6ヶ月の企業は借入金規模は多い、6ヶ月以上の企業は借入金規模は過大、という見方を銀行はします。
借入金規模が大きい企業ほど、そこから追加で融資を受けることは難しくなってきます。ということは、借入金月商倍率を下げれば、追加で多くの融資を受けやすいことになります。
しかし、その場かぎりの粉飾で、身の丈以上の借入金をすれば、当然、毎月の返済も厳しく。資金繰りが困難になる事は、目に見えています。
年商を多少膨らますのならまだしも、大きく膨らますことは、粉飾決算の中でも特に悪質な粉飾決算と言えます。

 

特に悪質な粉飾決算の
例2「銀行ごとに別の貸借対照表。」

 

銀行によって他行の借入金を貸借対照表に載せないという決算書です。
純資産を多く見せて貸借対照表の内容を良くするため、銀行ごとに提出する貸借対照表を変える粉飾決算があります。
このような粉飾決算も、特に悪質な粉飾決算とされます。

 

■粉飾決算が銀行にばれるとどうなるか、悪質度によって、次のように変わってきます。

 

レベル1銀行から新たな融資が出なくなる。

レベル2既存の融資の返済を要求される。

レベル3民事で損害賠償を請求される。

レベル4刑事で詐欺罪となる。

 

粉飾決算が銀行にばれても、ほとんどの場合はレベル2までで留まります。
しかし粉飾決算が特に悪質であった場合、民事で損害賠償を、代表者や決算書を作った人に対し請求されたり、粉飾決算により融資金を銀行からだまし取ったとして詐欺罪となることもあります。
そこまでいかなくても、新たな融資が出なくなれば、一方で既存の融資の返済を続けることは困難となり、銀行に対し、リスケジュール交渉をすぐに行わなければなりません。
粉飾決算書がばれてしまったら粉飾決算を行っていたことの謝罪とともに、今後、どのような経営改善をしていくのかを経営改善計画書にして示し、真摯に取り組んでいくことを銀行に対し、伝えていかなければなりません。

 

株式会社大成経営開発  岡村泰