1.『ありがとう』の三つの言葉

私の机の上は、書類や雑誌で埋まっており、仕事をするスペースであるデスクが、まるで物置になっています。 職員がお茶を持ってきても、一瞬置ける空きスペースを探さなければならないと、嘆かれることがたびたびあります。

これは仕事が出来ない事の証明であり、他人様に仕事の効率化というようなことを、えらそうにいえる立場ではないと、常々反省ばかりしています

さて、そのデスクマット(透明)の下に、どなたが言われたかは不明ですが、『ありがとう』の三つの言葉の切抜きがはさんであります。

 

【ありがとう は、相手の存在を認める言葉】

【ありがとう は、相手の親切をかみしめる言葉】

【ありがとう は、相手のほほえみのプレゼントを受ける言葉】

 

時に思い出して、書類を掻き分け引っ張り出しては呼んでいますが、そのたびに、ほのぼのとした暖かい気持ちになります。

今回は、新聞記事からこの感謝の行動の効用について、みてみました。

 

2. 強さの秘密は、積極性と感謝の心

若くて優秀なゴルファー達がしのぎを削るプロテストに、60才近い高齢で見事に合格した古市忠夫さんが、そのことを次のように述べていました。「一般に人間は、潜在能力の3割程度で過ごしているそうであるが、そのとき(プロテスト時)私は120%の力を発揮していたのだと思う。 だから、20~30代の若者と勝負が出来たのではないか。。。。。。。。力を引き出すのは心、そして心とは積極性と感謝だと信じている。 それは、阪神大震災を経験する事で、今あることへの感謝の気持ちが加わったことから来ている。

プロテストの初日、一緒にまわった島田隆央君に、5~6ホールあたりで、あんたは当確だよといった。彼は11アンダーでトップ合格したが、私はそのプレー態度に強さを感じた。・・・多くの若い子は頑張っているから『うまい』けれど、感謝が薄いから強くない。同伴者がいてこそ頑張れるのに、自分自身のことに必死で、あいさつもうわの空。。。。。。。」(毎日新聞「マイゴルフ」)

.感 謝 の 経 済 効 果

静岡産業大学 国際情報学部の学園祭で実施された『アルバイト名人コンテスト』で、体験論文で予選を通過した10人が、プレゼンテーションを競った。

接客業を体験した学生の多くが、客から感謝されたときの喜びを語った。

菓子店でバイトをしている八木友紀さん(3年)は「お客様から『ありがとう』といわれると、なんだか申し訳ないような気持ちになる。同時に、その後の仕事を頑張る力が湧いて来る」という。

ヤマト運輸が商業貨物輸送から宅急便に転換したときの話を思い出した。

ドライバーは当初、小さな荷物を嫌がったが、家庭に届けると奥さんから『ありがとう』『ご苦労様』と声をかけられる。 これが社員の意欲を大いに高めた

『ありがとう』は金銭に換算できない。だが、この一言が日本中に広がれば、経済的な活力を高める効果は大きいのではないか。

八木さんは自分が買い物をする時も、店員にお礼を言うようになった。

(日経産業 SANGYOメール)

 

 

景気の低迷と競争の激化での中で、企業も人もゆとりを喪失気味で、職場の雰囲気も殺伐としがちです。

競争に勝つ為にも、積極性と感謝の心を忘れず、『ありがとう』の交換で強くて明るい組織を作りましょう。

 

以 上

 

竹馬事務所 竹馬 昭雄でした。
大成経営開発とは、東京都台東区東上野にある会計事務所です。

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