1.私たちが職場で仕事をする場合に、最も基本的でかつ大切なことは、自分が担当する(指示された)仕事の範囲はどこからどこまでで、その仕事は何の為にあるか(役割)ということを、しっかり理解しておくことです。
このことが曖昧のままで仕事がなされますと、後日のトラブル発生原因ともなります。

2.さて、『役割』のことを別の表現では『任務』とも言います。つまり責(任)ある仕事(務め)という意味です。ですから、ただ仕事をすればよいということではなく、仕事をした結果に対しての責任を持つということです。
では、責任とはどんなことでしょうか?、それは、仕事に期待される成果のことです。ですから、この仕事にはどんな成果(役割・・・何の為に)が期待されているのかを必ず把握して、そこに気持ちを込める必要があります。

3.仕事に気持ち(心)を込めるということは、次の2つを実践することです。
(1) 期待される成果の内容をしっかり頭に入れておくこと。
(2) 成果を達成する為には、仕事をどのようにしたら良いかを常に考え、工夫しながら仕事に取り組むこと。
仕事とは、イ(人)が士(心)を込めて事に当たることだと書いてあります。
ただ指示されたことだけをするのみでは作業です。これではロボットと変わりありません。作業に心を添えることが仕事です。
そのことが、成果を呼び込む原動力となり、私たちには自身と誇りをもたらすことになります。

4.例えば、お客様へのお茶だしという仕事の役割(期待される成果)についてみてみましょう。
この仕事は、来社いただいた事への感謝と、まずはゆっくりおくつろぎ下さいというおもてなしの気持ちの伝達という2つの役割があります。
このことを頭にいれずに、ただのお茶だし作業程度の認識ですと、時にお茶が薄かったり(無茶)、逆に濃すぎたり(苦茶)して、お客の不評を買い、取引にも影響してしまいます。(この事をムチャクチャという)

5.また、仕事のことばかりではなく、私たちの職場生活の中でも、その実践が求められる約束事がたくさんあります。これもそれぞれに役割を持っています。例えば、『朝の挨拶』と『職場の整理整頓』についてみてみましょう。
『朝の挨拶』
お互いに、今日も元気で仕事ができる喜びの確認と、気持ちよく仕事に取り組むことで、成果を高める原動力になります。
『職場の整理整頓』
整理整頓の行き届いた職場は、気持ちをさわやかに保つ要因であり、必要なものを探し回るムダもなく、イライラや疲労を防ぐことになる。

このように、私たちに与えられる仕事や、職場生活での約束事は、会社という場でみんなが一緒に生きていく為に必要なことです。
ですから、仕事を指示する側も、受ける側も、しっかりとその役割(任務)を確認することを忘れないようにしましょう。

以 上

 

所属名 竹馬事務所 竹馬 昭雄でした。
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