□    会社を運営していくにはお金が必要ですが、このお金の調達に関して、最近ある経営者から次のような話を聞きました。

それは夏の賞与を支給する頃の話ですが、賞与の資金はいつもJ銀行から借り入れ(6ヶ月で返済してまた借り入れ)ており、その時期が来れば銀行から事前に借り入れの問い合わせがあっていたが、今夏は音沙汰がない。

よく考えてみれば、前年度の決算が久方振りに赤字になっていたというものです。

この手の話は他でもよく聞きますが、手のひらを返したような銀行の対応には、全く開いた口がふさがりませんね。

 

□ ただ、私たちとしては銀行の態度に立腹してばかりもおれません。

悔しいけれど、会社を守っていくためには“非は元にあり”で、前年度に利益を計上できなかった事に対する反省と原因追求をしっかりやることです。

これからも、私たちを取り巻く経営環境は決してやさしいものではないと思います。 国を始めとしてみんながやりくりに苦労しており、それだけ周りに対するやさしさやゆとりを無くして、自分のことだけで精一杯になっています。とても周りに頼ったり、援助を期待する状況ではありませんし、そんな甘い考えでは、逆に危険です。大切なことは、自分の身は自分で守るという気概です。

自分の身は自分で守るという原則は、会社という組織でも同じです。今の時期、職場(仕事)を失くすことほどつらくて苦しいことはありません。

小泉さんではありませんが、ここはたとえ苦しくとも、一人一人が生きていくための努力と我慢をするときです。

 

□    いつの頃に聞いたか忘れましたが、『農家と種モミ』の話を思い出しました。

農家はどんなに収穫が少なくても、種モミまでは食べたりしない。収穫が終わったら、まず種モミを第一に確保する。 なぜなら、種モミは翌年の生活を支える大切な宝物だから。。。。。。という話です。

考えてみると、農家の種モミとは会社の経営で言えば『利益』のことですね。そういえば、『利益』は事業継続のための未来費用とも言われています。

また、英語ではプロフィット(PROFIT)、つまり先への適応という意味だとも聞いていますが、利益は種モミだとすると、利益の公式の書き換えが必要です。新旧で表すと次のようになります。

 

旧公式(従来の考え方)  売上-費用=利益(営業活動の結果、残り)

新公式(新しい考え方)  売上-利益(種モミ)=費用(許容原価)

 

 

日常の生活は、利益を確保した残りでやりくりしていく。(許容原価)

そうしますと、利益が出ないという言い方は通用しなくなりますね。

でも、これを現実の生活で実施するには、組織参加者の全員に次の認識(認識の共有化)が求められますが、如何でしょうか。。。。。。。??。

 

組織の在り方に対する認識

 

◎     お互いが助け合い、協力しあってこそ組織も個人も生きていける(異体同心)。

◎     良いときも、悪いときも共に分かち合い、他人の痛みは自分の痛み、他人の喜びは自分の喜びとする(同じ釜の飯を食む)。

◎     一緒に大きくなり、一緒に成長する。1人の落ちこぼれもなくす(共に成長する)。

◎     自分のことだけを考えた行動をしない(チームプレイの徹底)。

◎     各人の個性を尊重する(個人の人格の尊重、長所の発揮)。

 

かいしゃは おのがいきのこりのために かこにめをつむり、いつまでもかいしゃにすがってもらってはこまると じゅうぎょういんにいい、じゅうぎょういんは さきのことよりもいまがたいせつと そくじてきなようきゅうをする。

なにかすこしくるっている、おかしくなっているとおもうのはわたしだけでしょうか。。。。。。。???????。

以  上

 

所属名 竹馬事務所  竹馬 昭雄でした。
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