現 場 第 一 主 義

1.現場こそ企業経営の要

※ 皆さんもたびたび耳にされると思いますが、企業経営の場で『現場第一主義』という言葉がよく使われます。
※ 簡単にいいますと、受注競争・販売競争が厳しくなればなるほど、第一線の現場の在り様(仕事の仕方、考え方)が、企業の存続発展を左右するということでしょう。

2.現場が持つ二つの力

※ 現場こそ第一といわれる事由は、そこで働く一人一人に発揮が期待される二つの力があるからです。
※ その1つは、生産現場で良い製品ができるのも、販売の場で商品がよく売れるのも、それに携わる担当者一人一人の仕事に取り組む姿勢(気持力)に大きく左右されること。
※ その2つは、『より良いモノをより安く』というお客の求めに応えるための、アイデア・ヒント・意見を最も多く持っている(情報感知力)のも、又現場の担当者であることです。

3.掛け声だけの現場第一主義・・・?

※ ところが、二つの力を持った現場第一線の頑張りが、経営成果を左右することが分かっているのに、多くの企業ではそれが掛け声だけに終わって十分に機能していません。
※ その最も大きな原因は、組織内での上下の信頼関係が、うまくいっていないことです。お互いの言い分を、いくつか列挙してみました。

 

現 場 の 声                上 司 の 声
1.上の考えが良く分からない。       1.指示をしても動かない。
2.一方的に命令だけされる。              2.連絡、報告をしない。
3.意見を聞いてもらえない。              3.危機感がない。
4.言っても返事が帰ってこない。          4.役割意識・責任感がない。
5.現場のことを良く分かっていない。        5.問題意識・改善意識がない。

 

4.日々の反省と信頼関係ずくり

※ 信頼関係もない職場からは、良い製品も出来ませんし、商品も売れません。まして厳しい競争の中を生き残っていくことは出来ません。
※ 企業が窮地に陥り、職場が無くなる事を誰も願ってはいないはずです。
まして、一人一人は、みんな一生懸命頑張っているのに、もう1つ信頼関係が高まらないのは、周りに対するほんの少しの思いやり、やさしさが足りないからです。
※ 私たち人間は、自分のことは大切に思いやりますが、他人のことは考える暇がないと逃げがちです。
また、他人を批判したり、他人の所為にするのは簡単だから、そちらに流れがちです。
※ しかし、どんな場合も自分の非は0で、相手が100%悪いということはありません。そのことを省みる心を思い出すことが大切です。
何故なら、地球上の生物の中で、唯一人間だけに与えられた特典が、『反省する』という能力だそうです。
※ お互いの生活を守り発展させるために、今日から日々の振り返り(ほんの少しだけでも相手の立場、言い分を考えてみる。そして、自分のとった行動をチェックしてみる。)をお互いに実践し、1日も早く職場の信頼関係を作り上げましょう。

もちろん、上に立つ人ほど率先実行することは、当然であること・・・・を申し添えます。

以 上

 

竹馬事務所 竹馬 昭雄でした。

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